南アフリカの養蜂家の天敵、ハニーバッジャーについて書きたいと思います。
バッジャーは12亜種に分かれていて、そのほとんどがアフリカに生息しています。
私たちの養蜂していた西ケープ州にはそのうちの一亜種が生息しています。
私たちは動物好きですが、ハニーバッジャーは私たち養蜂家にとっては天敵でした。
南アフリカのアフリカーンス語で古くから『ハニーバッジャーのように強い』という表現があります。
ハニーバッジャーの毛は剛毛で肌も分厚く痛みに強いので、身体は小さいのですが怖いもの知らずでとても強く、毒蛇やライオンとも戦います。
私たちが養蜂を始めた時、近所に今はリタイヤしてケープタウンに引っ越しましたが、養蜂をしていたおじいちゃんが住んでいました。
そのおじいちゃんは、養蜂家にとって天敵のハニーバッジャーや虫たちについていろいろ教えてくれました。
そして、ハニーバッジャーから巣箱を守るのに適してる、木のポールで作るスタンドを勧めてくれました。
そのスタンドは高さ1メートルくらいで、ハニーバッジャーが爪で巣箱を引っかいたり、顎を巣箱の穴の前にのっけれるくらいで、それはちょうど蜂たちがハニーバッジャーを攻撃して撃退しやすい高さでもありました。それでもたまにハニーバッジャーの力が強く巣箱を押し、地面に落とすこともありました。
地面に巣箱を落とすことに成功すると、巣箱を破壊し、ハチミツや蜂の子を平らげます。
巣箱を壊された蜂の群れは、近くの木に固まってぶら下がっていることが多く、それを見つけては新しい巣箱に移動させていました。